7月18日に古民家鑑定を実施いたしました。
明治3年に建てられた農家住宅で滋賀県湖北地方独特の田の字型古民家です。二間座敷で上二間は書院造りで上品に仕上げて有りました。
下の間も差し鴨居や二階持ちなど、豪雪地帯に備えた材料が使用されていて、平素の農作業や蚕さんをかわれていた様です。
また、冬場は近所の人たちとの親睦の場でもあったように聞いています。
まさに日本の文化が繁栄された事にあらためて気が付きました。
今回の鑑定は建物だけではなく住文化を感じ取れる建物でもありましたので長く継承してもらいたいものです。
再築をお考えになるのであれば、しっかりとしたインスペクションをしていただき、伝統構法を大切にされる大工さんをお勧めします。
また鑑定とは直接関係ないのですが、蔵、書院、門に高塀と庭、周りには畑があり、ここまで揃った古民家は中々見つかりません。建物だけでなく屋敷全体を大切になさっていただきたいと思います。
ご参加いただいた鑑定士の皆さん、本当にお疲れ様でした。
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